パワースポット・・・ここ数年、話題にのぼっており、特集番組さえ組まれているようでございます。
彼女に紹介致しましたのは、神魂神社(カモスじんじゃ) 美保(関)神社(ミホじんじゃ)
大神山神社奥宮(オオガミヤマじんじゃおくみや)八重垣神社本殿裏の鏡の池(ヤエガキじんじゃ)
でございます。
「父の友人が山陰に来られると必ず行ったのよ。私も同行。あなたに詳しく紹介するまでもなく
今じゃネット検索で調べはつくから、見て頂戴。
けど、私の記憶してたものと雰囲気が変わってしまった所もあるかもしれないわね。
八重垣神社には今風の結婚式場が隣接してるらしいし・・・
裏のさ、池で結婚占いができたのよ。
半紙に五円玉のせて浮かべて 沈んだ場所が池のどの辺りか、どのくらいの早さで沈んだかで
婚期や婚家先を占うのよ。もちろん、私も占ったわよ。
ひっそりと神秘的な感じだったんだけど、今は 賑やかになっちゃったかもね。
神魂神社はおそらく以前のイメージ通りだと思うんだけど。もちろん、出雲大社はコースに入れてね!
全国区だから、言わずもがなって。 まっ、後はあなたの可愛い後輩とご相談なさって。
もちろんご一緒するわよ~。それでさ、あなたのお気に召さなきゃ、翌日のコースは考えなおすから。
エッ??なんで?なんで神社ばっかりかって・・・・。」
タシカニ・・・。
もちろん、先代に連れられて、子供の頃よく参った ということもあります。
が・・・・・・・・・・・・。
父が胃癌を患ったことがありました。再発して二度目の手術で、胃を全摘。
もう再発しないよう、元気になりますように とひたすら願う母。
「美保(関)神社の神殿奥の湧き水で薬を飲むとご利益もあり、身体に良い。
ただ、深夜でなければならず、また湧き水を汲む姿は、誰にも見られてはならない。」
と いずこよりか聞きつけて参りました。
母の「勇気あるお水汲み」のお蔭か、父はその後不定愁訴はするものの、
海外旅行に出かけられるまで回復致しました。
後日、母の「勇気あるお水汲み」(何度か行ったらしい)が、父の知るところとなり、
「おまえ、よく一人っきりで行ったねぇ。夜の神社なんて、行くもんじゃあない。
物の怪にもとりつかれず、よく無事で帰って来れたものだ。
寺より墓より、夜の神社ほど恐ろしい所はないのだよ。
社を守る木立をすり抜け、木々の葉をゾワゾワさせるのは夜風ではなくて、魑魅魍魎たちなのだよ。
やぁ、恐ろしい。」
目ぱちくりの母、いかにも恐ろしいという顔の父。
神が祭られている社に、夜になると なぜ魑魅魍魎が跋扈するのか
理由は聞けず終いのまま、父は他界致しました。
が、、神社には多くの方が願掛けに参られます。
風土記・古事記に名のある神社なら、なおのこと。 考えてみれば・・・・
古代より現代に至るまで実に多くの人々の、祈り願いの気がこもり、積もって・・・ing形。
古い社を守る樹木、取り巻く 山・石・池・泉 に精霊が宿るのも・・・さもありなん。
闇に乗じて正の気が負に、精霊が魑魅魍魎にヘンゲしてしまうのでしょうか・・
その一件がありましてから、わたくしは神社に参りますと不思議な心持ちが致します。
人々の気・・飽くなき願望のエネルギーを感じます。
もちろん、昼間の参拝でございますよ。
彼女・・・「今ひとつよねぇ。」なんて感想を漏らしたら・・
すすめてみましょうか、夜の神社散策を。