5月の暮れ K教授からLINEに1枚の画像が送られてきた。
屋内に置かれている大きく美しい船。
私の頭の中にある微小な情報にはそれがどこなのか、何なのかの判断が付かずにいたところ
K教授から答え合わせのLINEが。 『大和ミュージアム』でした。
即座にググってみました。 そして教授には「私 来月くらいにそこ行ってるかもです!」と返信しました。
そして残暑が厳しいながら酷暑という表現がぴったりだった今年の夏が過ぎた9月 呉に行ってきました。
「戦艦大和」、太平洋戦争開戦の直後に完成した世界最大の46センチ砲を搭載した 全長263メートル 乗員3,332人 国家予算の1/4もの建造費をかけて造られましたそんな戦艦です。
そういえば4年くらい前に、大好きな菅田将暉くん目当てで映画館に見に行った『アルキメデスの大戦』もまさに戦艦大和の建造をめぐる物語でしたが、その映画の映像と今回訪れた大和ミュージアムとがリンクして非常にドラマティックに見学する事が出来ました。
戦艦大和の1/10の大きさの模型展示がメインなのですが、資料展示なのどのコーナーもあります。
その一角に、出兵する若き兵士の日誌が目に留まりました。
『郷里の鳥取県米子市を出発する・・・』と記されていました。
同郷の若き兵士さんのその時の気持ちを察するとなんとも言い難く、今、この2024年が平和であることに感謝するしかない気持ちになりました。
そして特別展『映画監督・山崎貴の世界』か開催中でした。
山崎貴監督は、前述した『アルキメデスの大戦』『永遠の0』『ゴジラ-1・0』『always3丁目の夕日』など素晴らしい映画を世に送り出しておられます。
私も、上記の映画は、すべて見ておりますがリアリティーあふれる戦争映像・時代映像にぐいぐい引き込まれます。
『always3丁目の夕日』の映像も私の子供時代より少し前なんですが昭和のあの時代が懐かしく思いだされました。
戦後の高度経済成長の勢いのある日本のそして日本人の頑張ってる姿が描かれており大好きな映画です。
大和ミュージアムのあるのは、広島県 呉市
大戦中は、呉鎮守府や呉海軍工廠(国直営の軍需工場)が置かれた帝国海軍の軍港でありました。
現在は、海上自衛隊がおかれ 産業としては、 鉄鋼 造船 機会金属などの製造業が多い為か道行く人たちは、自衛隊の制服か作業服を着た背筋がピンとのびている男性達であるような印象を受けました。
私の暮らす日本海側にはほとんど見かけない造船の巨大なドック、高炉・転炉が広い敷地に設備されてる鉄鋼所、昔ながらの煉瓦倉庫、今まで訪れたことのない風景が旅情をかきたてました。
そんな風景で最も印象的だったのが、2023年9月に全面閉鎖された日本製鉄呉製鉄所でした。
広大な敷地に製鉄所を構成している全ての設備、建屋が同じ色に統一されたかのようにサビた赤茶色になっており、廃屋と化したその場所だけがタイムトリップしているかのように感じました。
その広大な敷地は、東京ドーム30個分の広さで、戦時中までは、旧呉海軍工廠だった場所でした。
かつてその鉄鋼所では3,000人もの人々が働いていたそうです。
時代の流れによって 海軍の船を造る場所から 高度経済成長を支える 鉄鋼所へと移り、2023年鉄工所は閉鎖され今後10年かけて解体されるようですが、次世代の為にどのような場所になっていくのか楽しみにしたいものです。
そしてお宿は江田島の『江田島壮』さんへ
本当に素晴らしいお宿で、大変勉強になりました。
くしくも、先日の『WARLD LUXURY AWARDS2024』という凄い世界的な良いホテルに贈られる賞を受賞されてました。
呉 江田島またいつか訪れたいそんな場所でした。
「always3丁目の夕日」ロケ地 岡山県真庭市の旧遷喬尋常小学校