大正9年から100年近くご商売なさっている『林そば屋』さんに初めて行って参りました。
女将の大好きな女子と、定期的に飲み会をするのですが 話の中で『えええ!! 米子に住んでて林そば屋いったことないの~!!』と言う事でいつもは夜の飲み会なのですが、お昼のお蕎麦行ってきました。
場所は、米子旧市役所の近所 東倉吉町という昔ながらの建物が現存する懐かしい街並みに位置します。
11時の開店と同時にお店に入ると、昭和の時代にタイムトリップしたかのような感覚を味わいつつも、脈々と真面目に行われていた蕎麦屋という商売の重みを感じるのは私だけではないはずです。
ご夫婦で営まれておられ、ご主人は少し丸まった背中に前掛けといういで立ちで、100年前から数えきれないお蕎麦を茹でてきたであろうレンガ製コンロに向かい愚直にお蕎麦を作っている姿には感動さえ覚えてしまいました。
今回いただきましたお蕎麦は、イカ天がのった暖かいもの
甘辛いツユは、ちょっとやそっとではで出せない深みがあり、
幼い頃、おじいちゃんが中海で釣ったゴズ(汽水に生息するいわゆるまはぜ)を丁寧に焼いて乾燥させ、それをそば出汁に使用した味にそっくりでした。
おじいちゃんはその乾燥したコズをお蕎麦屋さんにも卸していたと聞いてました。
私にとっては、最高に懐かしい味でした。
女子会ランチなどという経験がほとんどない女将にとっては、とっても楽しいひと時でございました。