レザー作家“本池秀夫”さんのセンスあふれる革アートの美術館です。
皆生温泉から境港に向かう途中にアーチ型に屋根が特徴的な建物です。
ずっと気になっていたのですが、チャンスがなく行けておりませんでしたが、
今年の米子市による『米子市都市景観施設賞』に選ばれた建築物が、「本池美術館」とわが社「ベイサイドスクエア皆生ホテル」だった事もあり行ってまいりました。
受賞理由である外観はもちろん素晴らしいのですが、美術館に展示されている数々の革作品のリアルな美しさを感じました。
大きさ、形はと言いますと、はく製でも作品と同じ大きさ、同じ形を表現することはできると思いますが、作品を実際見ると、革の温かみ・強さと優しさ、作者が細部にわたり丹念に作られた事を感じさせられ非常に感動いたしました。
館内には、おしゃれなカフェ・ショップもあります。
カフェ内装の作りもとても居心地のよく、床にはレンガを敷かれ、窓からはお手入れされたイングリッシュガーデンに季節の植物が綺麗でした。
敷地内には、MOTOブランドのファッションショッブもあり、こだわりを感じる素敵な商品が並んでおりました。以前旅館にお越しいただいたお客様がひと際目を引く上品で、上質の革靴を履いておられ、どこのブランドかな?と見ると「MOTO」とロゴが入っておりました。 美術館を見させて頂きこれだけ革を愛されてる本池氏のブランドだけあるなと納得いたしました。
そして、「本池秀夫」さんが地元、山陰放送のラジオ番組「カニジルラジオ」にゲストとして出演されていたお話にも大変感銘を受けました。
55歳の時、かなり進行している段階で肺がんが見つかり、半年間治療を受けられていたそうですが、入院から4ヶ月目に不思議な体験をされたそうです。
その体験とは、病院内での日課であった中庭で寝っ転がっていたところ頭に雷が落ちたような感覚を受けられ、その時に寝返りをされたそうです。そこで思われたのは、自分は「寝返りができるんだ!!」と『できる』ということに涙を流して感動されたそうです。 その後の検診では、不思議な事に癌が小さくなり半年で退院されたそうです。それからの人生はおまけみたいなものだからと思われ、ご自分のやりたい事を楽しんで一生懸命過ごしておられたようです。生き方もかっこいいアーチストですね。
本池美術館のインスタを拝見させていただいたのですが、米子で1番くらいのおしゃれでかっこいい・ちょい悪系のおじさまでした。
本池さんの転機となった年齢に私も今年なりますが、お手本になる生き方であります。
私もかっこいい・ちょい悪おばさん目指して生きていこうと思います。